ベトナムの南部や中部で食べられている「Bánh xèo(バインセオ)」は、ココナッツミルクとターメリックがほんのり香る生地でエビや豚肉などの具材を包んで焼いたお好み焼きのような料理。
現地では主に屋台料理として親しまれているこちらは写真のように3から4等分にカットしてパクチーやミント、ドクダミなどの香草と一緒にレタス等の葉物野菜で包み、魚醤とニンニクのパンチが効いたヌクチャムというタレにつけながらいただきます。

南部と中部のバインセオでは細かな違いがあるようで、南部では生地にココナッツミルクを加えているのが特徴的。一方の中部ではレタスで包んだ後さらにライスペーパーで巻くなど、食べ方に異なる点が見られます。
今回作るのはココナッツミルク入りの生地かつ、ライスペーパーで巻くバインセオなので、南部と中部の中間といったところでしょうか。
ちなみに「バインセオ」の「セオ」とは、生地を焼く際に出る音のことだそう。日本だと焼き物料理などのオノマトペは「ジュー」が定番だと思いますが、言葉や文化が違えば表現も変わって面白いですね。
材料と作り方
ヘルシーなベトナムのお好み焼き|バインセオ
材料(約4枚分)
- 生地用
上新粉_60g(なければ薄力粉100gでもOK)
薄力粉_40g
小ネギ_ひとつかみ程度(小口切りにしておく)
ココナッツミルク_150ml
水_150ml
ターメリック_小さじ1/2
- 具材用
シーフードミックス_100g
豚バラ肉_100g(食べやすいサイズにカットしておく)
もやし_1/2袋
- ヌクチャム風ピリ辛ダレ用
大根_2cm分ほど
にんじん_1/2本程度
にんにく_1片
唐辛子_1/2本(輪切りにしておく)
砂糖_大さじ1/2
水_大さじ3
ニョクマムもしくはナンプラー_大さじ1+1/2
レモン汁_大さじ1
- 付け合わせ用
ライスペーパー_お好きなだけ
サニーレタスやサラダ菜などの葉物野菜_お好みで
生のパクチーやミント、大葉、三つ葉などの香草_お好みで
作り方
- ヌクチャム風ピリ辛ダレの準備
- 大根とにんじんは千切りにしてボウルに入れ、タレの材料も合わせて漬けておく
- 生地の準備
- 大きめのボウルに生地の材料を全て加え、泡立て器などでダマがなくなるよう良く混ぜ合わせておく
- 仕上げ
- フライパンでサラダ油(分量外)を熱して中火で豚バラとシーフードミックスを炒め、別の皿などに一旦移しておく
- 2のフライパンに油を引いて中火で温め、1/4量の生地を薄く広がるように流し入れる
- 生地の下半分に1/4量の豚バラとシーフードミックスともやしを置き、蓋をして2分ほど焼く
- 蓋を外し、生地に焦げ目がついてパリッとしてくるまで焼いたら、半分に折りたたんで皿に盛る
- レタスやパクチー、ミントなどと一緒に盛り付けたら完成。ピリ辛ダレを添え、水で戻したライスペーパーに包んで召し上がれ