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プリンセスと魔法のキス|ティアナのガンボ

ディズニー映画『プリンセスと魔法のキス』から再現するのは、ティアナが子どもの頃に作ったガンボ。

小さなティアナが作った、お父さん絶賛のガンボはちょっぴりピリ辛で元気の出るスープ。最後にタバスコの一振りをお忘れなく!

お父さんも絶賛!小さなティアナが作ったスープとは

エビにソーセージ、トマトも入った具沢山のガンボ

お父さんと一緒に子ども時代のティアナが作っていたのは、大きなお鍋いっぱいのガンボスープ。

エビやソーセージ、トマトも入った具沢山のスープは、お父さんによると「This is the… The best gumbo I’ve ever tasted(今まで食べた中で一番美味しいガンボだよ)」とのこと。

美味しいものは人の心を幸せにしてくれるんだよ……と、ご近所さんもみんなで集まってガンボを食べるシーンは、何とも言えないあたたかな雰囲気が印象的でした。

材料・調理法の考察

そんな素敵なシーンで登場したガンボは、アメリカ南部のお袋の味的なスープ料理。

本作の舞台であるルイジアナ州の町・ニューオーリンズでもポピュラーで、昔からよく食べられています。

ガンボには大きく分けて都会的なクレオールスタイルと田舎風なケイジャンスタイルの2系統があり、クレオール風にはトマトにオクラ、またエビや貝などのシーフードが使われるのが特徴的。

ケイジャン風ではトマトを使わず、小麦粉を炒めたルーを加えた焦げ茶色のスープにザリガニやナマズなどが入ることがあります。

クレオールは港湾都市であるニューオーリンズ付近で発達したためシーフードがよく使われ、逆にケイジャンはバイユーと呼ばれるミシシッピ河付近の湿地帯などで食べられてきたため、川魚などが使われるというわけですね。

ニューオーリンズの街並みとバイユーの様子

概要が分かったところで、本題のティアナのガンボについて材料などの考察開始。

舞台はニューオーリンズとはっきりしているのでクレオール風で決定……といきたいところですが、彼女が作っていたガンボは具にトマト・エビが見えるものの、スープの色は濃い茶色でした。

見た目からすると、クレオール寄りのケイジャンという感じなのかな? だとすると、ケイジャン式のルーを加えたスープでクレオールでよく使われる具を煮込むのが良さそう。

具についてはケイジャンクレオールどちらも、「Holy trinity(聖なる三位一体)」と呼ばれる玉ねぎ・ピーマン・セロリ3種の野菜が欠かせないので入れることにして。

味の決め手のケイジャンスパイスは市販品でも十分ですが、今回は一からブレンドしてみましょうか。

ルイジアナではお米もよく食べられており、ガンボにごはんを添えることも多いため、ガンボライスの形で決まり。

おおかた材料などが決まったので、早速はじめていきましょう。

参考:https://www.catholicfoodie.com/cajun-or-creole/

ガンボを作ってみよう

プリンセスと魔法のキス|ティアナのガンボ

材料(3-4人分)

  • ガンボ用
  • むきエビ_200g

  • ウィンナーソーセージ_6-7本

  • 牡蠣などの貝類_お好みで

  • ピーマン_中3個

  • セロリ_1本

  • 玉ねぎ_1個

  • オクラ_10本程度

  • にんにく_1片

  • トマト缶_1/2缶

  • オリーブオイル_大さじ1

  • 小麦粉_大さじ1

  • コンソメキューブ_1個

  • ローリエ_1枚

  • ケイジャンシーズニング_大さじ1

  • ウスターソース_小さじ1

  • チリペッパー_適量

  • 塩こしょう_適量

  • タバスコ_お好みで

  • ケイジャンシーズニング用(自作する場合)
  • パプリカ_小さじ1

  • パセリ_小さじ1/2

  • オレガノ_小さじ1/4

  • タイム_小さじ1/4

  • コリアンダー_小さじ1/4

  • クミン_小さじ1/4

作り方

  • 玉ねぎは角切り、にんにくはみじん切り、オクラは7mmほどの厚さの輪切り、セロリ・ピーマン・ウィンナーもオクラと同じくらいのサイズにカットしておく
  • むきエビと貝類は油(分量外)で2分ほど炒め、ボウルなどに取り分けておく
  • 鍋でオリーブオイルを熱し、小麦粉をまぶした玉ねぎをきつね色になるまで炒める(焦げやすいので、適宜少量の水を加えながらがおすすめ)
  • 玉ねぎと小麦粉に薄く色がついてきたら、にんにくを加えて炒める
  • にんにくに火が通って香りが出てきたら、セロリ→ピーマンの順にしんなりするまで炒める
  • ウィンナーを加え、脂が出てきたらケイジャンシーズニングとチリペッパーを入れてなじませる
  • 具材がひたひたになるまで水を入れ、コンソメも投入して中火で加熱する
  • 沸騰したらアクをすくってトマト缶・ウスターソース・ローリエを加え、ひと混ぜして弱火で30分ほど煮込む
  • オクラを加え10分ほど煮てとろみがついたら魚介類を戻し入れ、塩こしょうで味を整えて出来上がり。忘れずにタバスコを振りかけて召し上がれ!

ポイント

  • 市販のケイジャンシーズニングには塩が含まれていることも多いため、あらかじめ味を確認してから使うのがおすすめです。

食後のヒトコト

ぷりぷりのエビに玉ねぎ・ピーマン・セロリの聖なる組み合わせ、ソーセージのスモーキーな香りもちょっぴり加わり、とても良いバランス。

最後に振りかけたタバスコで味が引き締まり、ごはんが進みます。

スパイシーでスタミナがつきそうな味わいですが全体的にはさっぱりしているので、暑くてだるくなりがちな季節には特に良さそうです。

基本的には具材を切って煮込むだけのシンプルなスープですから、ティアナのような子どもでも、お母さん・お父さんと一緒なら作れそう。

家族みんなで作って食べれば格別に美味しいはず。スパイスやチリペッパーの量を調整するなどで、おうちごとの味を探してみてもいいかもしれませんね。

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  • この記事を書いた人

宵闇

作者の心情や時代背景などを頭でっかちに考察しつつ、物語や歴史に登場する料理を作っています。お仕事のご依頼等については、お問い合わせフォームもしくはinfo@saigengohan.comよりどうぞ。

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