ケシュデスップは、ドイツ南部にあるファルツ地方のスープ。およそ2000年前に昔にローマ帝国からもたらされた栗は現在もファルツ地方の名物になっており、旬の時期になると現地では栗を使ったさまざまな美味しい料理を味わえるそうです。
ファルツの方言で栗は「Keschde(ケシュデ)」と呼ばれるため、現地での呼び名は「Keschdesupp(ケシュデスップ)」だそうですが、材料や調理法などはドイツの栗のスープ「Maronensuppe/Kastaniensuppe(マローネンズッペ/カスターネンズッペ)」とほぼ同じもの。

マローネンズッペと同様にクリームを加えるものや、栗の他にセロリアックやじゃがいもなどが入るバリエーションもありますが、よく見られるのがスープに白ワインを加えるタイプ。
特にこの地方の特産であるリースリング種の白ワインを使うレシピは多く、煮込みの際だけでなくサーブする直前に加えて香り付けをすることもあるようです。
今日は、そんな南ドイツのスープを市販のむき甘栗を使って簡単に。栗の他に玉ねぎやにんじんも入るため、野菜もしっかり摂れますよ。
参考:https://www.pfalz.de/de/pfalz-erleben/keschdezeit-in-der-pfalz
https://entdecke-deutschland.de/en/bundeslaender/rheinland-pfalz/rhine-wine-and-joy-of-life/
材料と作り方
むき甘栗で作る南ドイツの栗スープ|ケシュデスップ
材料(4人分)
むき甘栗_150g
にんじん_1本
玉ねぎ_1/2個
水_2カップ
牛乳かクリーム_1カップ
白ワイン_1/2カップ
バター_10g
コンソメキューブ_1個
ローリエ_1枚
ナツメグ_2-3振り
シナモン_4-5振り
塩こしょう_適量
作り方
- にんじん・玉ねぎは角切りにしておく
- 鍋でバターを温め、中火で1の野菜を6-7分ほど炒める
- 野菜がしんなりしたら栗を加えて2-3分ほど炒める
- 水と白ワイン・コンソメキューブを加え、中火で加熱する
- 沸騰したら弱火に落とし、ローリエを加えて20分ほど煮込む
- ローリエを取り出して一旦火から下ろし、ハンドブレンダー等で滑らかになるまで撹拌する
- 牛乳かクリーム、ナツメグ・シナモンを加えて5分ほど加熱し、塩こしょうで味を整えたら出来上がり