明治期の海軍カレー「カレイライス」

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海軍割烹術参考書|カレイライス

カレーの日の金曜日は、明治41年に発行された海軍の料理の教科書『海軍割烹術参考書』掲載の「カレイライス(カレーライス)」で晩ごはん。

横須賀海軍カレーが有名なので知っているつもりになっていましたが、そういえば海軍カレーの元祖レシピって調べたことがなかったなあと。

参照:https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kankou/cmsfiles/contents/0000006/6049/kappou-51-60.pdf

今回参考にした『海軍割烹術参考書』は海軍カレーのレシピが掲載された最も古い料理書ですが、該当ページからカレーの材料を見てみると「牛肉もしくは鶏肉、人参、玉ねぎ、じゃがいも、塩、カレー粉、小麦粉」とその内容は現在のものとあまり変わらない様子です。

カレーの具が現代の家庭のそれとあまり変わらないのに対して、味付けは超がつくほどシンプル。風味付けはカレー粉だけ、生姜やにんにくなどの香味野菜も全く加えず……と、ちょっと拍子抜けするほどです。

昔ながらのカレー

複雑で凝った味わいのカレーに慣れている人には物足りないかもしれないけれど、どこか懐かしく優しい味はカレイライスならでは。黄色いカレーの色も相まって、一口食べればレトロな気分に浸れること間違いなしですよ。

材料と作り方

海軍割烹術参考書|カレイライス

Recipe by 宵闇

材料(3-4人分)

  • カレー用
  • 牛バラ肉もしくは鶏肉_300g(ブロックでも薄切りでもお好みで)

  • にんじん_1本

  • 玉ねぎ_1個

  • じゃがいも_2個

  • 水_4カップ

  • 小麦粉_大さじ3

  • カレー粉_大さじ2

  • ヘット(牛脂)もしくはバター_20g

  • コンソメキューブ_1個

  • 塩こしょう_適量

  • コンソメライス用
  • 米_1.5合

  • コンソメキューブ_1/2個

作り方

  • コンソメライスの準備
  • 炊飯器に洗った米とコンソメを加え、通常通りの水加減で炊いておく
  • カレーの準備
  • コンソメキューブは水に入れて溶かし、スープにしておく
  • にんじん・玉ねぎは角切り、じゃがいも・牛バラ肉も一口大にカットしておく
  • 鍋でオリーブオイル(分量外)を温め、中火で肉を炒める
  • 肉に火が通ったら、にんじん・玉ねぎ・じゃがいもを加えて3-4分ほど炒める
  • じゃがいもに透明感が出てきたらバターと小麦粉を加え、小麦粉が淡いきつね色になるまで炒める
  • カレー粉を入れて1-2分ほど軽く炒めたら、1のスープを少しずつ加えて混ぜ、中火にかける
  • 沸騰したらアクを取って弱火に落とし、15-20分ほど煮込む
  • カレーにとろみがついたら、塩こしょうで味を整え出来上がり。コンソメライスにたっぷりかけて召し上がれ!

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宵闇

作者の心情や時代背景などを頭でっかちに考察しつつ、物語や歴史に登場する料理を作っています。お仕事のご依頼等については、お問い合わせフォームもしくはinfo@saigengohan.comよりどうぞ。

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