カレーの日の金曜日は、明治41年に発行された海軍の料理の教科書『海軍割烹術参考書』掲載の「カレイライス(カレーライス)」で晩ごはん。
横須賀海軍カレーが有名なので知っているつもりになっていましたが、そういえば海軍カレーの元祖レシピって調べたことがなかったなあと。
今回参考にした『海軍割烹術参考書』は海軍カレーのレシピが掲載された最も古い料理書ですが、該当ページからカレーの材料を見てみると「牛肉もしくは鶏肉、人参、玉ねぎ、じゃがいも、塩、カレー粉、小麦粉」とその内容は現在のものとあまり変わらない様子です。
カレーの具が現代の家庭のそれとあまり変わらないのに対して、味付けは超がつくほどシンプル。風味付けはカレー粉だけ、生姜やにんにくなどの香味野菜も全く加えず……と、ちょっと拍子抜けするほどです。
複雑で凝った味わいのカレーに慣れている人には物足りないかもしれないけれど、どこか懐かしく優しい味はカレイライスならでは。黄色いカレーの色も相まって、一口食べればレトロな気分に浸れること間違いなしですよ。
材料と作り方
海軍割烹術参考書|カレイライス
材料(3-4人分)
- カレー用
牛バラ肉もしくは鶏肉_300g(ブロックでも薄切りでもお好みで)
にんじん_1本
玉ねぎ_1個
じゃがいも_2個
水_4カップ
小麦粉_大さじ3
カレー粉_大さじ2
ヘット(牛脂)もしくはバター_20g
コンソメキューブ_1個
塩こしょう_適量
- コンソメライス用
米_1.5合
コンソメキューブ_1/2個
作り方
- コンソメライスの準備
- 炊飯器に洗った米とコンソメを加え、通常通りの水加減で炊いておく
- カレーの準備
- コンソメキューブは水に入れて溶かし、スープにしておく
- にんじん・玉ねぎは角切り、じゃがいも・牛バラ肉も一口大にカットしておく
- 鍋でオリーブオイル(分量外)を温め、中火で肉を炒める
- 肉に火が通ったら、にんじん・玉ねぎ・じゃがいもを加えて3-4分ほど炒める
- じゃがいもに透明感が出てきたらバターと小麦粉を加え、小麦粉が淡いきつね色になるまで炒める
- カレー粉を入れて1-2分ほど軽く炒めたら、1のスープを少しずつ加えて混ぜ、中火にかける
- 沸騰したらアクを取って弱火に落とし、15-20分ほど煮込む
- カレーにとろみがついたら、塩こしょうで味を整え出来上がり。コンソメライスにたっぷりかけて召し上がれ!