フィッシュケーキはマッシュポテトにほぐした白身魚などの身を混ぜ、衣をまとわせてこんがり揚げた魚のコロッケ的なイギリスの食べ物。
パブフードとしてもおなじみのフィッシュケーキは19世紀頃から食べられており、本ブログでも何度かご紹介しているヴィクトリア朝時代の料理著作家・ビートン夫人の著作にも登場しています。
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今回はそんなビートン夫人の『Mrs Beeton's Book of Household Management(ビートン夫人の家政読本)』を参考にレシピを調整。
ビールのおつまみにはもちろん、変わり種コロッケとして普段のおかずにもおすすめです。
材料と作り方
ヴィクトリア朝時代のコロッケ?|ビートン夫人のレシピで作るフィッシュケーキ
材料(手のひら大のフィッシュケーキ6個分)
白身魚の切り身_150g(タラがおすすめ)
じゃがいも_3-4個(300g程度)
玉ねぎ_1/2個
パセリ_1枝(茎と葉に分け、茎も捨てずに取っておく)
ローリエ_1枚
卵_1個
水_1/2カップ
パン粉_1/2カップ程度
揚げ油_適量
塩_ひとつまみ
こしょう_少々
作り方
- フィッシュケーキ生地の準備
- 玉ねぎ・パセリはみじん切りにしておく
- じゃがいもは皮をむいて小さくカットし、15分ほど茹でて水気を切り、潰してマッシュポテトにしておく
- マッシュポテトに1と塩こしょうを加えて混ぜて生地を作り、冷蔵庫で冷やしておく
- 仕上げ
- 鍋に水と白身魚・ローリエ・パセリの茎を入れ、フタをして強めの中火で5分ほど煮る(加熱後は粗熱が取れるまで鍋の中で冷ましておく)
- 1の水気を切り、フォークなどで潰しつつ皮や骨を取り除く
- フィッシュケーキ生地に白身魚を加えて混ぜ、6等分にして円形にまとめる
- 溶いた卵に生地をくぐらせてパン粉をまぶしつけ、180℃に熱した油で4分ほど揚げれば出来上がり。タルタルソースでも、コロッケのようにウスターソース等をかけても美味しくいただけます