今晩のパスタは、オイルサーディンが主役の「Pasta con le sarde(パスタ・コン・レ・サルデ)」。
本来はサルデ(イワシ)とフレッシュなフェンネルの葉をたっぷり使って作る料理ですが、今日はフェンネルシードで香り付けしています。
イワシの他にサフランや松の実、レーズンも入ってどことなく中東の雰囲気を感じるのは、イスラームが勢力範囲を広げ、シチリアに侵攻してきた9世紀頃に誕生した料理だからとの話。
長引く攻防で食糧が尽き、困り果てたシチリア側の従軍料理人が近場で手に入る食材をかき集めて作ったもの……なんていう伝説もあったりします。資料などは残っておらず真相は不明ですが、いろいろと想像を膨らませながらいただくのも楽しいかもしれませんね。
材料と作り方
オイルサーディンで作るシチリアのパスタ|パスタ・コン・レ・サルデ
材料(2人分)
オイルサーディン_1缶
玉ねぎ_1/2個
ミニトマト_4-5個
にんにく_1片
アンチョビ_2尾
レーズン_大さじ2
松の実_大さじ1
オリーブオイル_大さじ1
フェンネルシード_小さじ1/2
サフラン_少々
塩こしょう_適量
- パスタ用
スパゲティ_200g程度
水_2L
塩_小さじ2
- トッピング用
パン粉_大さじ2(フライパンできつね色になるまで炒っておく)
作り方
- 玉ねぎ・にんにくはみじん切りにし、ミニトマトも細かく切っておく
- 大きな鍋などに湯を沸かし、パッケージの表示より1分ほど短めの時間でスパゲティを茹ではじめる(パスタの茹で汁はソースに使うため、捨てずに置いておく)
- フライパンでオリーブオイルを温め、中火で玉ねぎ・にんにく・フェンネルシードを炒める
- 玉ねぎがしんなりしたら、軽く油を切ったオイルサーディンとアンチョビを入れて軽く潰しながら混ぜる
- ミニトマト・サフラン・レーズンを加えて4-5分ほど炒める
- トマトが煮崩れてきたら松の実を入れ、おたま2杯分(100ml程度)のパスタの茹で汁も加えて煮詰める
- 塩こしょうで味を整えたらスパゲティを加えてよく和え、パン粉を振りかけて出来上がり
ポイント
- 松の実については砕いたアーモンド、アンチョビについては同じくイワシの発酵食品であるナンプラーに代えて作ってもOK。ナンプラーを使うなら、小さじ1杯程度が目安です。