『ジョジョの奇妙な冒険』4部に登場する料理といえば、トニオさんのイタリアンは外せない!
今回はトニオさんの素晴らしいお料理の中から、「モッツァレッラチーズとトマトのサラダ」こと「カプレーゼ」を再現します。イタリアンの定番サラダながら、彼のアレンジで一味違うカプレーゼに仕上がっていますよ。
ジョジョ第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場する料理とは
杜王町の名シェフ・トニオさんのイタリア料理!
今回再現するのは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する料理。
4部主人公の仗助と億泰が住む杜王町に店を構えるイタリア料理店「トラサルディー」のオーナーシェフ、トニオ・トラサルディー氏によるお料理ですね。
イタリアンの基本的なコースに沿って出される彼の料理は、アンティパスト(前菜)の「モッツァレッラチーズとトマトのサラダ」から、プリモ・ピアットの「娼婦風スパゲティー(パスタ・プッタネスカ)」、セコンド・ピアット(メインディッシュ)の「子羊背肉のリンゴソースかけ」、ドルチェ(デザート)のプリンに至るまで絶品揃い。
一口食べただけで億泰の「ゥンまああ〜いっ」を引き出す抜群の美味しさで、どんな味なのか気になった人も多いんじゃないかなと思います。
材料・調理法の考察
劇中に登場する「モッツァレッラチーズとトマトのサラダ」はイタリアンのサラダとしておなじみなカプリ島発祥の料理、「カプレーゼ・サラダ(Insalata Caprese)」のこと。
材料については原作コミックスに詳しく記載があるため、まずはこちらを参考にしてみましょう。
材料
・モッツァレラチーズ(4枚に薄切り)
・トマト(5枚に薄切り)
トニオ特製ドレッシング
・アンチョビ フィレ1枚・ワカメ・オリーブオイル・レモン汁・白ワインビネガー・塩・コショー・その他
・バジリコ葉少々(ふりかける)・焼いたパン・レタス(そえもの)
引用:荒木 飛呂彦 『ジョジョの奇妙な冒険 20 Part4 ダイヤモンドは砕けない 3』 集英社文庫(コミック版)
カプレーゼに必要な材料は、モッツァレラチーズ・トマト・バジル・オリーブオイル・塩こしょうくらいなものですが、トニオさんのカプレーゼには、ワカメとアンチョビ入りのドレッシングがかかっているのが特徴的。
美味しいものを探して世界中を巡ってきた彼のアレンジなので、ただのカプレーゼではないことが窺えます。
それからトニオさんの出身地であるナポリはヨーロッパには珍しく海藻食文化がある土地なので、ワカメで故郷の味も取り入れているのかなあと。
さてさて、今回ポイントとなるのは何といってもドレッシング。
アンチョビ以外の材料について分量は明記されていないので、美味しくなる配合を探りましょう。
まずは、ドレッシングの要とも言うべきオリーブオイルとビネガーの量について。
そもそもカプレーゼに使われるのはオリーブオイルだけなので、ドレッシングとは言うものの、酢とレモン汁は控えめの配合ではないかと思われます。
トマト自体の酸味も考え、全体にまろやかな味わいになるようオイル多めの割合で。
ここに細かく砕いたひとつまみのワカメと、叩いてペースト状にしたアンチョビを加えればドレッシングの出来上がり。
もう一つ。通常カプレーゼはカットした具材にオイルと塩こしょうを振りかけ、時間を置かず提供するのが一般的ですが、トニオさんのように凝ったドレッシングを使うなら、軽く漬けても良いかもしれない。
素材の味命のカプレーゼですが、これならそれほど良いトマトやチーズが手に入らなくても美味しく仕上がります。
方針も固まったので、さっそく作っていきましょう。
参考:http://www.alghe.org/2010/11/05/alga-lattuga-di-mare/
トニオさんレシピのカプレーゼを作ってみよう
ジョジョの奇妙な冒険|トニオさんのカプレーゼ
材料
トマト_1個
モッツァレラチーズ_1個(100g)
アンチョビフィレ_1枚
ワカメ_ひとつまみ
バジル_2-3枚
オリーブオイル_大さじ1(エキストラバージンがおすすめ)
白ワインビネガー_大さじ1/2
レモン汁_小さじ1
粗挽き黒こしょう_適量
塩_お好みで(岩塩がおすすめ)
- その他の材料
パン_お好みで
レタス_2-3枚
作り方
- ワカメは手で割るかすりこぎなどで叩いて細かく砕き、アンチョビも叩いてペースト状にしておく
- ボウルにワカメとアンチョビ・ビネガー・レモン汁を加え、10分ほど置いてワカメを戻しておく
- 2にオリーブオイル・粗挽き黒こしょうを加えて攪拌し、乳化させてドレッシングを作る
- バジルはみじん切り、トマトは5枚の輪切り、モッツァレラチーズは4枚にスライスし、キッチンペーパーなどで水気を軽く拭く
- バットなどにトマトとモッツァレラチーズを並べ、3のドレッシングを両面にまぶして20分ほど冷蔵庫で寝かせる
- レタスを敷いた皿にトマトとモッツァレラチーズを交互に重ねて置き、オリーブオイル(分量外・小さじ1程度)を回しかける
- バジルの葉と、必要なら岩塩少しを振りかければ出来上がり。パンも忘れず添えて召し上がれ
食後のヒトコト
トマトの甘みとモッツァレラチーズのまろやかさ、それらをまとめて引き立てるドレッシングで億泰じゃなくても「ゥンまああ〜いっ」と声が出そうな美味しさ。
ワカメの磯の香りと、うま味の強いアンチョビもプラスされて一味違う味わいです。
オリーブオイルと塩こしょうだけのカプレーゼもシンプルで大好きですが、少し凝った印象で、さすがはトニオさんのアレンジですね。
なおトニオさんのレシピで作るとトマトとチーズが厚めに仕上がるため、ドレッシングは今回かけるだけでなく軽く漬け込んでいますが、漬け込み過ぎはNG。
トマトから水が出過ぎてしまうので漬け込み時間は30分以内にとどめ、賞味期限15分以内でフレッシュなうちにいただきましょう!