カウルシチューとチーズ

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天空の城ラピュタ|シータのカウルシチュー

ジブリ飯第3弾で再現するのは、『天空の城ラピュタ』でシータが作っていたシチューです。

本作の舞台として参考にされたウェールズの伝統料理がベースのシチューは、大きめの具がごろごろ。食べごたえ抜群の一皿を空賊気分で召し上がれ!

タイガーモスでシータが作った食事とは

じゃがいも・にんじん・お肉がごろごろ!空賊も大満足なシチュー料理

空を飛ぶ浮島

今回再現するのは、空賊のドーラ一味に助けられたヒロイン・シータが、彼らの船であるタイガーモス号で作ったシチューのような料理。

突然かわいい女の子が飛行船に乗り込むことになったものだから、空賊たちはみんなソワソワ。

何とか良いところを見せようとキッチンを訪れてお手伝いをしたり、食卓では出来上がったシチューを我先にとおかわりしたりと、大男たちのコミカルさが際立ったシーンも印象的でした。

材料・調理法の考察

ルーでとろみを付けたシチューの例

いつも通り、さっそく材料などの考察スタート。

今回のシチューのような料理、シータが調理をしている鍋の中には肉とじゃがいも、にんじんのような具材を確認することができますが、他は不明です。

肉・じゃがいも・にんじんを使った洋風の煮込み料理というと、すぐ思い浮かぶのはビーフシチューでしょうか。

でも物語の舞台は明らかに日本ではありませんし、時代設定自体も19世紀はじめ頃とされているようですから、仮に肉が牛肉だったとしても私たちになじみ深い、いわゆるビーフシチューとは違うもののはず。

では、シータが作っていたシチューは一体どんなものだったのだろう。

ウェールズ地方の風景

『天空の城ラピュタ』の舞台とされた国や地域についてはさまざまな説が出ていますが、スタジオジブリ公式で大いに参考にしたと明記されているのは、イギリス・ウェールズ地方。

ウェールズ地方には、子羊や牛の肉を野菜と一緒に煮込む「カウル」というシチュー料理が古くから伝わっています。

シータはゴンドアの谷でおばあちゃんに料理を教えてもらっていたようですし、空賊たちにねだられてシチューを作ったとしても、料理には自分の故郷の特徴が出るんじゃないかな?

大きめの具がごろごろ入ったスープ料理

劇中のシチューを「カウル」だと仮定するなら、リーキ(長ねぎの仲間)、それにスウェードと呼ばれるかぶの一種が入るのがお約束。

リーキ・スウェードともに日本でよく見られる長ねぎやかぶとはだいぶ味わいが異なるのですが、ここは目を瞑りましょう。

肉は今回牛肉、野菜はじゃがいも・にんじん・玉ねぎ・長ねぎ・かぶで決定。

食べごたえ重視であろう空賊たち向けだから、具材はごろごろ大きめにカットするのが良さそうです。

ワインのボトルとコルク栓

カウルをはじめ、欧米のシチュー料理って意外なほどお酒を加えないのですが、大酒飲みの空賊の船だしワインの類はたくさん積み込んでるはず。

シータがお願いしたら使わせてくれるだろうな……という理由で、赤ワインもちょっぴり加えることにして。

カウルの添え物にはチーズとパンが一般的ですし、削ったチーズをシチューに振りかけていただくことも多いよう。

シータも最後に何かをナイフで削り入れているので、チーズを仕上げに加えたり、添えたりしていただくのも良いですね。

おおよその方向性が決まったので、今回もさっそく始めていきましょう。

参考:https://www.ghibli.jp/qa/

カウルシチューを作ってみよう

器に盛られたカウルシチュー

天空の城ラピュタ|シータのカウルシチュー

材料(4人分)

  • 牛もしくはラムのブロック肉_300g

  • じゃがいも_中2個

  • かぶ_中2個

  • 玉ねぎ_中1個

  • にんじん_1本

  • 長ねぎ_1/2本

  • サラダ油_大さじ1

  • 赤ワイン_大さじ3

  • 塩_小さじ1

  • こしょう_少々

  • ☆ローリエ_1枚

  • ☆ローズマリー_2つまみ

  • ☆タイム_ひとつまみ

  • チーズ_お好みで

  • パン_お好みで

作り方

  • 牛肉は大きめの一口大、玉ねぎ・かぶはくし切り、長ねぎは1cm厚程度の輪切り、にんじん・じゃがいもは乱切りにしておく
  • 深鍋でサラダ油を熱して肉の表面に焼き色を付け、いったん取り出しておく
  • 同じ鍋で玉ねぎ・にんじん・長ねぎを加えて6-7分ほど炒める
  • 野菜に火が通ったら肉を鍋に戻し、具材が被るくらいの水(分量外)に赤ワインと☆のハーブを加えて一混ぜし、中火にかける
  • 沸騰したらアクをすくい、弱火に落として40分ほど煮込む
  • じゃがいもとかぶを加えて20分ほど煮込み、こしょうで味を整えて出来上がり

ポイント

  • 伝統的なカウルではとろみ付けをせず作ることも多いようですが、とろみを加えてより濃厚に仕上げるのもアリ。とろみ付けには、小麦粉の他にオートミールを使うのもおすすめです。

食後のヒトコト

カウルとチーズとパン

劇中の食事シーンでは大きなテーブルにパンやチーズが山盛りのボウルが確認できますし、伝統料理のカウルもパンやチーズを添えて食べるのがお決まり。

今回もそれに倣って大きなチーズの塊を切りつつ、パンと一緒にいただきます。

赤ワインでほんのり色味がついているものの、ルーを加えないさらっとしたスープで、何となく肉じゃがっぽい感じ。

大ぶりにカットした野菜ごろごろ、お肉もたっぷりで食べごたえあるなあ。

劇中のドーラのセリフによればタイガーモスでの食事は1日5回だそうですが、大喰らいのドーラに大男揃いの空賊たちもこれなら満足してくれるかな?

「腹が減っては戦はできぬ」と言いますし、食べて力をつけないと冒険にだって出られないもの。

日々の冒険で活躍できるよう、空賊たちのようにたくさんお代わりしてパワーチャージしておきたいですね。

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  • この記事を書いた人

宵闇

作者の心情や時代背景などを頭でっかちに考察しつつ、物語や歴史に登場する料理を作っています。お仕事のご依頼等については、お問い合わせフォームもしくはinfo@saigengohan.comよりどうぞ。

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