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ウォルトとミッキーのお気に入り|クラシックなレモンシフォンパイ

11月18日は世界的なスーパースター・ミッキーマウスが誕生した日。

この日にちなんで作るのは、ミッキーの好物としても、生みの親であるウォルトの好物としても知られるレモンシフォンパイです。

レモンシフォンパイとは

ウォルトの好物・古き良きアメリカの家庭的なデザート

世界一有名なネズミのスーパースター、ミッキー・マウスの生みの親であるウォルト・ディズニー。

独創的な発想で夢と魔法の王国を生み出した彼ですが、意外なことに食の好みは保守的だったそうです。

サンフランシスコにあるウォルト・ディズニー・ファミリー博物館では「ウォルトディズニーのお気に入り」なる食事リストが展示されており、それによると彼が好きだったのはラムローストにベイクドポテト、グレイビーソースをかけたローストチキン、チリビーンズなどとのこと。

どうやら昔ながらの家庭料理が好きだったようですね。

参考:https://www.waltdisney.org/blog/walts-favorite-foods

https://ohmy.disney.com/insider/2012/06/11/the-wonderful-world-of-walt-walts-favorite-foods/

食後のデザートも欠かさなかったらしく、やはり好んだのは家庭的なお菓子だったそう。

アメリカのお袋の味としておなじみのアップルパイや、ボイセンベリー(木イチゴの一種)のパイなどをはじめ、パイに詰めたデザートを特に好んだとの話で、今回再現するレモンシフォンパイもそのうちの一つです。

ウォルトが好んだパイ菓子として、後に彼の初孫であるクリストファー・ディズニー・ミラーが「Chris's Cold Pie(クリスのコールドパイ)」として公開しただけでなく、ミッキーの好物としても知られるこちら。

パイ菓子の中でも、特にお気に入りだったのでしょうね。

材料・調理法の考察

今回は公式のレシピが公開されているため、そちらをさくっと作りたいところですが、例によって海外のレシピはそのまま作ると材料や量の問題が出がち……。

なので公式を参考にしながら、できるだけ簡単に作りやすくアレンジしていきましょう。

ものについてはグラハムビスケットを砕いて作った生地に、レモンを効かせたふわふわメレンゲのムースを詰めたケーキという感じ。

メレンゲを使うパイではレモンメレンゲパイも有名ですが、こちらはメレンゲ入りのムースをゼラチンで固めて仕上げる焼かないタイプですね。

本当にクラシックな定番レモンパイといった印象で、公式のレシピで目新しいのも、スパイスとしてナツメグが入っているところくらい。

ちょっと気になるのはメレンゲの作り方かな?

最近は欧米でも日本のように低温殺菌済みの卵が手に入りやすくなったため、ディズニー家のレシピでも卵白は熱を加えずメレンゲにしていますが、ウォルトが食べていた当時の卵はまず間違いなく殺菌済みではなかったはず。

時代背景も含め、めんどくさく頭でっかちに考察しつつ作るのが本ブログのモットーですので、この点は考慮に入れたいですね……。

メレンゲについては熱を入れて作る、「スイスメレンゲ」方式採用で。

参考:https://www.cotta.jp/special/article/?p=4641

未殺菌の卵が当たり前だった時代に取られていた方法のようですし、加熱の効果で気泡が安定しやすく、ハンドミキサーなしでもメレンゲ作りが容易になるため一石二鳥。

さてさて、さっそく作っていきましょう。

レモンシフォンパイを作ってみよう

ウォルトとミッキーのお気に入り|クラシックなレモンシフォンパイ

材料(18cmのタルト型1つ分)

  • タルト生地用
  • 全粒粉入りのクラッカーかビスケット(甘さ控えめタイプがおすすめ) 100g

  • 溶かしバター 40g

  • 卵白 1個分

  • レモンフィリング用
  • 卵黄 3個分

  • 卵白 3個分

  • グラニュー糖 150g

  • レモン 1個

  • 水 50ml

  • 顆粒ゼラチン 5g

  • ナツメグ 少々

  • 塩 少々

  • ホイップクリーム(甘さ控えめで作るのがおすすめ) お好みで

作り方

  • タルト生地の準備
  • オーブンを170℃に予熱し、タルト型にバター(分量外)を塗っておく
  • 冷凍用のジップバッグなどにビスケットを入れてめん棒で叩き、細かな粉状にする
  • 卵白と溶かしバターを入れ、まとまりが出るまでよく揉む
  • 3をタルト型に入れ、まんべんなく押さえつけて生地を均一に敷き詰める
  • 底にフォークで空気を逃す穴を開け、オーブンの中段で10分ほど焼けば完成
  • レモンフィリングの準備
  • レモンは絞り、皮も削って粉状にしておく
  • ボウルに卵黄・レモン汁・水を入れ、卵黄をほぐすようにかき混ぜる
  • 砂糖の半量・ゼラチン・塩を加え、湯せんをしながらとろりとするまで溶かす
  • レモンの皮・ナツメグを加えてひと混ぜし、粗熱が取れるまで置いておく
  • 別のボウルに卵白と砂糖を入れ、湯せん(80℃程度)にかけながら1-2分ほど攪拌する
  • 湯せんから外し、ツノが立つまでしっかり泡立てる
  • 卵白に4を少しずつ加え、泡を潰さないようざっくり全体を混ぜる
  • タルト生地に流し込み、冷蔵庫で30分ほど冷やし固めれば完成。お好みでホイップクリームを飾って召し上がれ

ポイント

  • 卵白を泡立てる際は円を描くように手を動かすのではなく、漢字の一を書くように一方向に動かすのがおすすめ。効率よく泡立てられます。

食後のヒトコト

最近のヘルシーなスイーツのレシピに比べて砂糖が多めだし、くどい甘さかなと思いきや、レモンピールの苦味が効いてすっきり爽やか。

甘めなのは間違いないものの、ビターなレモン風味のフィリングとプレーンな全粒粉クラッカー生地、甘さ控えめの生クリームがとても良いバランスです。

めんどくさい料理には手を出すくせに、「買った方が早いしきれいだしお菓子は食べなくても死なない」という割とアレな理由でお菓子作りはあまりしない私ですが、ホームメイドのお菓子っていいものですね……。

ちなみに日本でもレモンシフォンパイは昭和の時代に流行ったようですが、現在は見かけることも少なくレトロスイーツの扱い。国内で検索しても類似のレシピはあまり出てきません。

でもムースベースで軽いし、生地作りにもそれほど手がかからないので定番にしたいかも。柑橘好きなら特に好まれる味かなと。

ミッキーが好きなのもうなずけるなと思いながら、今回もごちそうさまでした。

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  • この記事を書いた人

宵闇

作者の心情や時代背景などを頭でっかちに考察しつつ、物語や歴史に登場する料理を作っています。お仕事のご依頼等については、お問い合わせフォームもしくはinfo@saigengohan.comよりどうぞ。

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