「Окрошка(オクローシカ)」はロシア生まれの冷たい野菜のスープ。きゅうりやラディッシュ、じゃがいもにゆで卵、ハムなどの刻んだ具材にクワス(パンを発酵させた微炭酸の飲み物)を注いで作るスラヴ地域の夏の定番料理です。
料理書で確認できるオクローシカは1790年に書かれた料理本に出てくるものが初のようですが、料理自体はそれよりかなり以前からあったとの話。
ハレの日のごちそう料理ではない、毎日食べる家庭の料理はごく当たり前すぎるせいか史料に残っていなかったりしますが、これもその類かな?
発祥がいつにせよ現在も夏の定番として食べられている訳ですから、長く親しまれてきた料理だということが分かりますよね。
伝統的なオクローシカは細かく切った具材の上からクワスを注ぐのが定番ですが、ケフィアもしくはヨーグルト+炭酸水、コンブチャ(昆布茶ではなく、発酵ドリンクの方ですね)、またビールを注いでざざっとかき込む……なんて人もいたりして食べ方は人によってさまざま。
基本的にはありもので用意する簡単料理なので、今回は手に入りやすいヨーグルト+炭酸水の組み合わせで作ります。
シャキシャキの野菜にゆで卵やハムの旨み、じゃがいもも加わって食べごたえ抜群!それなのにさっぱりしていますから、さらさら〜っと食べられちゃいますよ!
材料と作り方
サラダみたいな具沢山ヨーグルトスープ|オクローシカ
材料(2人分)
ヨーグルト__1カップ
炭酸水_1カップ
じゃがいも_2個
きゅうり_1本
ラディッシュ_3-4個
ゆで卵_1個
ハムやサラダチキンなど_ハムなら4枚程度
ディルや小ネギ、イタリアンパセリ等のハーブ_お好みで(ディルがおすすめ!たっぷりと)
塩こしょう_適量
マスタード_お好みで
作り方
- じゃがいもは角切りにしてさっと水にさらし、水気を切らずにボウルに入れて600Wのレンジで3分ほど加熱しておく
- ゆで卵やハム、きゅうりは角切り、ラディッシュは薄切りにし、ハーブ類は刻んでおく
- 別のボウルにヨーグルトを入れ、なめらかになるまで泡立て器やスプーンで混ぜたら炭酸水を加えてさらに混ぜ、塩こしょうで味を整える
- 1の粗熱が取れたら他の具材と混ぜ、食べる直前に3のヨーグルトスープを注げば出来上がり。お好みでマスタードを加え、たっぷりと召し上がれ!