「Capón dé Galera(カポン・デ・ガレラ)」は、スペインやポルトガル料理として知られる冷たい野菜スープ、ガスパチョの一種。
ガスパチョというと、トマトベースのスープにきゅうりやピーマンなどの野菜が入った冷製スープをイメージしますが、トマトが一般に普及するようになった19世紀以前のガスパチョにはこれらの野菜などは入っていなかったとのこと。
古くなったパンにニンニク、オリーブオイルにお酢と塩こしょうくらいの材料で作られるこのカポン・デ・ガレラのように、ごくシンプルなものだったそうです。
ちなみに今回のカポン・デ・ガレラのレシピは18世紀の王室付き菓子職人、フアン・デ・ラ・マタによる料理の手引き書『Arte de repostería』からヒントを得たもの。
スペイン国王フェリペ5世・フェルナンド6世に仕えた彼のレシピを参考に作ったスープは、シンプルながらアンチョビが味のアクセントになっていて、なかなか奥深い味わいに仕上がりますよ。