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世界初のTV料理番組ホストのオードブル|卵のアスピック

1937年の1月21日はBBCによる世界初のテレビ料理番組が放送されたことを記念して制定された、「料理番組の日」。

今回再現するのは、この料理番組で進行役を務めたフランス人シェフの料理。彼のレシピ本をヒントに、卵が入ったアスピックを作ります。

世界初のTV料理番組で作られた料理とは

記念すべき第一回のメニューは卵料理のオムレツ

BBCによる「Cook's Night Out」はフランス人シェフ、マルセル・ブールスタンが進行役を務めていた世界初のTV料理番組。

世界で初めてテレビの電波に乗って放送された料理番組の、記念すべき第1回目のメニューは「オムレツ」だったそうです。

当時は録画の技術がまだ無かったため、残念ながら番組の映像は残っていないのですが、彼の著した料理本のいくつかはアーカイブなどで読むことができます。

この本にいわゆるオムレツは載っていませんが、オムレツじゃないにしても、作るなら卵料理で何かフランス人のレシピっぽいものがいいかな……。

彼の料理本を探してみると、良さそうなものがありました。

「Œufs en aspic(卵のアスピック)」ゆで卵を入れ、ゼリー寄せにしたオードブルですね。

フランスっぽいし、卵の料理だしで今回のテーマにぴったり。というわけで今回は、こちらを作っていきましょう。

参考:https://www.eater.com/2016/7/6/12095640/marcel-boulestin-chef-cookbook-history

材料の考察

ブールスタインの料理本では「アスピックには仔牛の肉と骨から煮凝りを使うべし」とあるのですが、お家で食べるものですし、今回は簡単にコンソメゼリーで。

余力がある人は豚足や鶏肉などから取った煮凝りで作ってみてもいいかもしれません。

卵の他にはトマトで味をつける……という記述があるので、トマトも具としてプラス。

全体像が見えてきたので、今回もレシピの組み立てスタートです。

卵のアスピックを作ってみよう

世界初のTV料理番組ホストのオードブル|卵のアスピック

材料(4人分)

  • 卵 2個

  • プチトマト 8個

  • ロースハム 4枚

  • 水 300ml

  • 白ワイン 大さじ1

  • 粉ゼラチン 1包(4g程度)

  • コンソメキューブ 1個

  • ドライパセリ 適量

  • こしょう 適量

作り方

  • 卵(冷蔵庫から出したてを使用)は沸かしたお湯で9分ほど茹でて冷水に取り、殻をむいて縦半分にカットしておく
  • ロースハムは5mm角に切り、プチトマトは1/8カットにしておく
  • 耐熱容器に水とコンソメ・粉ゼラチン・白ワインを入れ、600Wのレンジで1分ほど加熱する
  • ゼラチンが完全に溶けたらドライパセリ・こしょうを加えて混ぜ、粗熱が取れるまで置いておく
  • ゼリーグラスなどにプチトマト・ハム→ゆで卵の順に入れ、4のゼリー液を静かに注ぐ
  • 冷蔵庫で冷やし固めれば完成

ポイント

  • ゼリー液の濁りを防ぐため、グラスに注ぐ際には卵の黄身部分をなるべく避け、周りから静かに注ぐのがおすすめ。
  • グラスのままサーブした方が食べやすいと思いますが、型にサラダ油を薄く塗っておけば外しやすくなります。
  • 溶け残り防止として念のためゼラチンはふやかしていますが、ふやかさず使えるタイプのゼラチンなら、そのまま水に振り入れて大丈夫。より簡単に作れます。

食後のヒトコト

しっとり半熟の部分を残して仕上げた卵と、ワインの風味を加えたコンソメゼリーが本当によく合います。

オードブル料理ではありますが、卵が入ってボリュームがあるのでサラダ的にいただくのもいいですね。

美しい見た目だけれど気取らない、おうちごはんの素敵な前菜になりそう。

ゼリー寄せってドイツ仕込みのソーセージやハムの専門店が作っていることが多く、フランス式のアスピックを買えるところは意外と限られているんですが、お取り寄せで食べてみたいなら、「Charcuterie Koide(シャルキュトゥリ・コイデ)」の商品はおすすめ。

エストラゴンを効かせた香り高いこの蒸し鶏入りのほか、テリーヌなども種類豊富。

おもてなしの席や週末のごほうびディナーに、冷蔵庫にあると幸せになれること請け合いです。

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  • この記事を書いた人

宵闇

作者の心情や時代背景などを頭でっかちに考察しつつ、物語や歴史に登場する料理を作っています。お仕事のご依頼等については、お問い合わせフォームもしくはinfo@saigengohan.comよりどうぞ。

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