1903年の12月17日は、アメリカのライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功した日。

一日遅れになりましたが、人類が初めて動力飛行に成功した日を記念して、飛行機の集まる空港が舞台の作品から印象的な料理を再現。

2004年のアメリカ映画『ターミナル』に登場するカネロニとは、いったいどんな料理でしょうか？

直接登場はしないけれど…何かと印象に残る一皿

イタリアの五つ星ホテル考案！？一手間かけたパスタ料理

今回のカネロニについては、主人公のビクターが思いを寄せるCAのアメリアとのロマンチックなディナーで名前が上がるものの、映像として直接登場することはありません。

でも場面を変えて「カネロニ」の名前は繰り返し登場するので、どんな料理なのか気になった人も多いんじゃないかなと思います。

そんなカネロニとは、筒型のパスタの中にチーズやひき肉などの具を詰め、トマトソースやベシャメルソースをかけて焼いたイタリア料理の一つ。

太いマカロニの中に具を詰めて作る、ひと手間かけたラザニアという感じです。

諸説あるようですが、この料理の起源の一つとして有名なのが、ソレントの「Grand Hotel La Favorita（グランドホテル・ラ・ファボリタ）」にあるリストランテ「O Parrucchiano（オ・パルッキアノ）」のシェフによって20世紀初頭に考案されたというもの。

ホテルもレストランも現存しており、特にレストランはレモンの木に囲まれたテラスや、さまざまな植物に囲まれたガラスのファサードが本当に素敵。

カネロニ自体はイタリア移民とともにアメリカに上陸し、その後家庭料理として一般に普及していったようですが、ホテルのレストランで考案された料理だとすると、デートにはぴったりな気がしますね。

参考：https://chefsmandala.com/archaeology-pasta-cannelloni-k-manicotti/

材料・調理法の考察

カネロニの具についてはリコッタチーズ＋ほうれん草、もしくはひき肉。ソースについてはトマトソースもしくはベシャメルソースをかけたものが定番。

中でもオーソドックスなのは、リコッタチーズ・ほうれん草の具にトマトソースの組み合わせでしょう。

パスタで有名なイタリア最大の食品メーカー・バリラでもこの組み合わせのおすすめレシピを紹介していますし、映画の舞台であるアメリカでもよく出てくるタイプなので「フィリング：リコッタチーズ・ほうれん草＋ソース：トマトソース」の組み合わせで決定。

あともう一つの問題は、この料理の主役とも言うべき円筒形パスタ「カネロニ」をどうするかということ。

乾燥パスタのカネロニをネット通販で取り寄せることもできるんですが、茹でたパスタの中に具を詰めるのって結構面倒なんですよね……。

なので今回は、ラザニアシートで巻く方法を採ります。

これならスーパーなどでも手に入りやすく、巻きやすいので充填用に絞り袋などを用意する必要もなし。

もろもろ揃ったので、さっそくレシピを組み立てていきましょう。

参考：https://www.barilla.com/en-au/products/pasta/collezione/cannelloni

カネロニを作ってみよう